防災対策の現状と取り組みについて

■ 被災者支援体制のデジタル化

防災対策課では、NTT東日本「被災者生活再建支援システム」を活用し、災害時の迅速かつ的確な対応体制の構築を進めています。

応急危険度判定においては、建築士がタブレットを活用することで、現地での判定結果を即時にデータ化し、効率的な情報共有を可能としています。

また、罹災証明の発行にあたっては、被災状況を世帯ごとに一元管理する「災害ケースマネジメント」の考え方を取り入れ、支援の抜け漏れを防ぎながら、より迅速な対応を実現しています。

さらに、各種支援制度や申請状況を窓口で一体的に管理できる体制を整え、内閣府指定の災害援護制度についても、複雑な手続きの中で生じがちな漏れを防止しています。

■ 備蓄体制の充実

加古川市では、災害時に備えた備蓄体制として、

  • 小学校・中学校:各200枚
  • 公民館:各20枚
  • 総合体育館・少年自然の家:各100枚

ブルーシートを配備し、屋根や窓の応急補修に対応できる体制を整えています。

食料備蓄については、アルファ化米、乾パン、ビスコなど計11万1,000食を確保。

飲料水については、500mlペットボトル24本入りケース換算で8,640本を備蓄しています。

トイレ対策として、

  • 袋型簡易トイレ:約37万回分
  • 便器型簡易トイレ:770基

を整備しています。

これらは、国からのプッシュ型支援物資が届くまでの約2日分を目安に備蓄されています。

■ 避難所体制の整備

災害時には、指定避難所72か所を開設できる体制を整備しています。

さらに、

  • 福祉避難所(高齢者・要配慮者向け)
  • 二次避難所(自宅倒壊やライフライン状況に応じた生活移行先)

も順次整備しています。

また、生活用水確保策として、災害協力井戸制度を導入し、現在26件が登録されています。

■ 自主防災組織と地域の共助

地域防災力向上のため、自主防災組織への補助制度を設けています。

自主防災組織は、

  • 救助活動
  • 初期消火
  • 避難誘導
  • 物資搬送
  • 炊き出し
  • 地域巡視

など、災害時に重要な役割を担っています。

必要に応じて、自衛団や婦人会への出動要請も行い、地域全体で共助体制を強化しています。

■ 防災啓発と避難所運営

防災意識向上のため、出前講座を継続的に実施しています。

講座内容は、

  • 総合防災マップ活用
  • 避難所設営訓練
  • 防災計画作成
  • 実体験に基づく講話

など、実践的な内容となっています。

防災ポータルサイトでは、

  • 雨量ライブカメラ
  • 避難所開設状況
  • 混雑状況

なども確認可能です。

※高潮発生時には、北部地域避難所は開設しない運用となっています。

■ 防災資機材とインフラ整備

マンホールトイレについては、

  • 日岡山公園:20基(令和8年3月完成)
  • カコテラス:3基

を整備しています。

また、耐震性貯水槽

  • 東神吉小学校
  • 尾上小学校
  • 平岡小学校
  • 志方東小学校

市内4か所に整備しています。

■ 応急給水体制

応急給水体制として、

  • 給水車
  • ウォーターバルーン
  • 応急給水栓25か所

を整備しています。

さらに、

  • 缶入り長期保存水:約3万本
  • 市内各小学校:500ml飲料水120本ずつ

を備蓄し、期限切れ前には防災イベント等で活用するローリングストック方式を採用しています。

■ まとめ

本市では、デジタル支援体制、物資備蓄、避難所整備、生活用水確保、自主防災支援、防災教育、応急給水体制を総合的に強化することで、災害に強いまちづくりを推進しています。

今後も、市民の安全・安心の確保に向け、実効性の高い防災対策を着実に進めてまいります。

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