下水道整備の現状について

■ 下水道施設の整備状況

本市の下水道施設については、安田石守池尻3か所ポンプ場が設置されているほか、市内各所にマンホール型ポンプ57か所整備されています。これにより、地形条件に応じた効率的な排水体制が構築されています。


■ 下水道管の構造

下水道管の埋設深さ(土かぶり)は、一般道路で約1メートル、里道では約80センチを確保しています。一方、河川堤防沿いなど横断箇所が多い場所では、やむを得ず20〜30センチ程度と浅くなる場合があります。

こうした箇所では、塩化ビニル管をコンクリートの型枠内に設置し、さらにコンクリートで巻き立てることで、強度と耐久性を確保しています。


■ 整備計画と進捗

公共下水道の整備は、平成28年度から平成37年度までの10か年計画に基づき進められています。現在の下水道管の総延長は約120キロメートルに達しており、西神吉町の辻井地区宮前地区などで整備工事が進められています。

また、過去に地権者の同意が得られなかった箇所や、地下埋設物の影響により施工できなかった区域についても、現在、順次整備が進められています。


■ 処理体制

尾上処理工場では、市の施設として、汲み取り式のし尿や汚水の処理、濃縮処理、リンの除去などが行われています。その後、隣接する兵庫県の加古川下流浄化センターへ送水され、最終処理を経て河川へ放流されます。

また、発生した汚泥は隣接する焼却施設で処理された後、大阪湾フェニックス事業などにより最終処分されています。

なお、加古川下流浄化センターでは、加古川市を含む2市2町の下水を広域的に処理しており、高砂市からの下水については、加古川の地下に推進工法で設置された下水管を通じて送水されています。


■ 下水道の整備区域

本市の下水道整備区域は以下のとおりです。

・特定環境保全公共下水道:約263.2ヘクタール
・合流式下水道:約1,107.2ヘクタール
・分流式下水道:約3,095ヘクタール


■ 雨水対策の取り組み

近年、豪雨対策として雨水処理能力の向上にも取り組んでいます。

・令和4年:北野川の断面積を約1.5倍に拡大し、流下能力を向上
・令和4年:つみブロック方式を活用し、源太池に約1万㎥の貯留機能を整備(本市提案による先進的事例)

また、都市部においても対策が進められており、

・平成26年:ヤマトヤシキ南側を東西に走る防災道路の地下に、約240㎥雨水貯留管を整備

さらに、ベルデモール地下の雨水管が増水した際には、貯留管へ越流させ、晴天時にポンプで排水する仕組みが構築されています。


■ マンホール対策

西神吉町の交差点付近では、スリップ防止機能を備えた次世代型マンホールの設置が進められています。

本市は比較的地盤が安定しており、岩盤層が多く砂質土が少ないことから、マンホールの浮上対策が必要となる箇所は多くない状況です。


■ まとめ

本市の下水道事業は、計画的な整備とともに、老朽化対策や未整備区域の解消、さらには近年の豪雨に対応した雨水対策の強化が進められています。今後も安全で持続可能な都市基盤の確保に向け、着実な取り組みが求められます。

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