■ 浄水場の位置づけと経緯
加古川市における唯一の浄水場である中西条浄水場は、もともと加古川市と高砂市の両市への給水を目的として設計されました。この経緯から、建設時には兵庫県が費用の3分の1を負担しています。
現在も浄水処理施設は3系統に分かれており、
- 第1系統・第2系統:加古川市管理
- 第3系統:兵庫県管理
となっています。
また、加古川大堰から取水される水のうち、約半分は「県水」として扱われており、加古川市はその分の費用を兵庫県に負担しています。
■ 水源構成
本市の水源は、表流水と地下水を組み合わせた構成となっています。
- 表流水:約8割(加古川大堰など)
- 地下水:約2割
地下水の主な水源地は、
- 中津
- 大野
- 東神吉
- 西部
- 神野
- 中西条
(過去には養老にも存在)
となっています。
■ 配水施設
市内には複数の配水池が整備されており、主な施設は以下のとおりです。
- 投松配水池:3,000㎥タンク×1基
- 城山配水池:5,000㎥タンク×2基
- 福留配水池:27,800㎥タンク×2基
■ ポンプ場
市内には9か所のポンプ場が設置されています。
このうち、下村加圧ポンプ場については、給水区域が比較的狭いことから、従来は省エネルギー型の圧力タンク方式が採用されていましたが、近年では小型ポンプユニット方式へ更新されています。
その他のポンプ場については、従来型設備が運用されています。
■ 送水体制
中西条浄水場は加古川左岸に位置しており、右岸地域への給水は以下の送水管を通じて行われています。
- 上荘橋
- 池尻橋
- 加古川バイパス
■ 水質管理の取り組み
① トリハロメタン対策
水道水消毒時に発生するトリハロメタンの抑制に向け、処理工程の工夫が進められています。
特に夏季には、次亜塩素酸ナトリウム投入タイミングを後半工程へ調整し、滞留時間短縮による生成抑制を図っています。
② 異臭味対策
異臭味防止のため、沈砂池において粉末活性炭投入を行い、水質改善を実施しています。
■ 給水方式の改善
近年では、受水槽方式から直結直圧給水方式への切り替えが進められています。
これにより、
- 水の滞留時間短縮
- より新鮮な水の供給
- 安全性向上
が実現されています。
■ まとめ
加古川市の水道事業は、県との共同的な成り立ちを背景に、
- 表流水
- 地下水
- 配水池
- ポンプ場
- 高度な水質管理
を組み合わせた安定供給体制を構築しています。
今後も、施設更新と水質管理の高度化を進めながら、安全・安心な水道水供給を持続していくことが求められます。

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