加古川市では、児童生徒の安全確保と学習環境の向上、防災機能の強化を目的として、学校施設の計画的な整備が進められています。
校舎・施設整備(外壁補修)
校舎の老朽化対策として、外壁補修(吹き曝し対策)や屋上防水工事を順次実施しています。
令和8年度には、若宮小学校および野口小学校において整備が予定されており、安全性と施設寿命の向上が図られます。
また、施工業者による10年間の保証期間が設けられており、長期的な安心にも配慮されています。
普通教室の空調整備
令和元年度から令和2年度にかけて、市内すべての小中学校の普通教室への空調設備設置が完了しました。
これにより、夏季・冬季における学習環境が大きく改善され、児童生徒が快適に学べる教育環境が整備されています。
特別教室の空調整備
理科室や工作室などの特別教室へのエアコン整備についても、段階的に整備が進められています。
令和8年度の対象校は以下のとおりです。
- 山手中学校
- 志方中学校
- 平岡南中学校
- 別府中学校
- 陵南中学校
これにより、令和8年度中には市内すべての小中学校の特別教室への空調整備完了が見込まれています。
体育館空調整備と防災機能強化
近年の猛暑対策として、学校体育館の環境改善は重要課題となっています。
特に体育館は、災害時には避難所としての役割も担うため、平時と非常時の両面を見据えた整備が必要です。
電気式大風量方式の導入検討
現在、有力な選択肢として注目されているのが、電気式大風量方式です。
この方式は、大風量の空気循環により広い空間の体感温度を下げる仕組みで、
- 消費電力が少ない
- 災害時にも自家発電車で稼働可能
- 防災機能に優れる
といった利点があります。
すでに明石市や高砂市では令和7年度に導入が進められており、加古川市でも令和8年度に設計業務委託、令和9年度の工事完了を目標として検討を進める必要があります。
財源確保と制度活用
財源面では、国や地方の有利な制度活用が可能です。
国の学校施設環境改善交付金
- 外壁改修
- 空調整備
- バリアフリー化
など幅広い整備に対応。
さらに、体育館空調については、
令和6年度~令和15年度まで補助率2分の1
が適用されます。
地方債の活用
- 緊急防災・減災事業債
- 地方債100%充当可能
- 元利償還金の70%が地方交付税措置
これにより、自治体財政負担を大幅に軽減しながら整備推進が可能です。
今後の方向性
体育館は構造上、風通しが良い設計のため、空調効率には工夫が必要ですが、
- 遮熱フィルム
- 断熱対策
- 段階的改修
などを組み合わせることで効果的な整備が可能です。
また、国の「国土強靭化のための5か年加速化計画」では、
2035年までに全国95%の体育館へのエアコン整備
を目標としており、防災拠点としての学校施設整備は全国的課題となっています。
まとめ
加古川市では、
- 校舎の老朽化対策
- 普通教室・特別教室の空調整備
- 体育館空調と防災機能強化
を着実に進めています。
今後も、児童生徒の学習環境向上と災害時の避難所機能強化を両立させるため、国の支援制度や先進自治体の事例を活用しながら、計画的な整備推進が求められます。

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